07年11月文教公安委員会報告 11月8日(木)
■ 主な議題
警察本部関係
(1) 平成19年第5回石川県議会定例会提出予定案件の概要について
(2) 改正遺失物法の施行について
(3) 片町地区環境浄化総合対策の推進状況について
(4) 平成19年「年末の交通安全県民運動」の実施について
教育委員会関係
(1) 平成19年5回石川県議会定例会提出予定案件の概要について
(2) 平成19年度全国学力・学習状況調査の結果について
(3) 平成19年度基礎学力調査の結果について
全国学力・学習状況調査について
◆盛本芳久 委員 学力調査について、お聞きをしたいと思いますが、全国ほとんど100%に近い小6、中3の子供たちがこの調査を受けたということで、数字も出てきているのですけれども、基本的にはこの数字は学力のある一部を示しているものであって、これが学力のすべてだということにはならないことは、当然のことですけれども、そういう前提でお話をしたいと思います。
まず、全国的な結果と県の結果がきょう出ていますが、この2ページ目の教科の結果の概要というのは、全国と石川県の両方をまとめたような話ですか。
◎浅田秀雄 学校指導課長 これは石川県の結果をまとめたものです。
◆盛本芳久 委員 そうすると、全国との比較においてという話ではなくて、石川県の、いわゆる点数というか、平均正答率を見てそういう分析というか、コメントが出ているということですね。
◎浅田秀雄 学校指導課長 全国のものは全国のものとして国のほうから概要が示されておりますので、それに従って県の概要をお示ししたということです。
◆盛本芳久 委員 全国のいろんな分析なり、そういうものについては新聞等で見ているのですけれども、そこでいろいろな活用力の問題とか、あるいは就学援助費の受給が多い学校は正答率の低い傾向があるとか、家での勉強時間とか朝食の問題とか、このようなことで国のほうのお話が出ているのですけれども、そういう正答率に関しては、全国的にそう大差はないということも国は言っているわけですが、そういう日本の今の小6、中3の子供たちの調査全般に関する全国的な結果については、教育長としてはどのような印象を持っておられますか。それと比較して石川県というのではなくて、全国全体の結果を見ての印象です。
◎中西吉明 教育長 やはりある程度想像されたといいましょうか、基礎、基本的なところはしっかりと理解されているということですが、やはり応用部分といいますか、活用の部分ではそのポイントがかなり落ちているということを踏まえますと、やはりここは今後の一つの課題が見えたのではないかと思っております。
◆盛本芳久 委員 確かに予想はされたというのは私もそんな感じがしているわけで、振り返って言えば、国がコメントしたようなことはもう十分にわかっていたことなのではないかと思います。
そして、本当に大事な部分の分析というのは、あとは地方でやってくださいという言い方になっているわけですけれども、県は県としてやらなければならないと思いますが、県段階の分析が、石川県検証改善委員会でなされるということに今後の取り組みとして出ているのですけれども、これはいわゆる指導法についてどういうふうに課題を解決していくかという部分に限って分析されるということでよろしいですか。
◎浅田秀雄 学校指導課長 結果そのものの資料はかなり膨大ですので、結果そのものの各問の分析、特徴は検証改善委員会のほうできちんとやってもらうということです。そして、その上で具体的な改善支援事例を取りまとめて報告書にしたいと考えております。
◆盛本芳久 委員 私が聞いているのは、算数、国語、数学という部分のいわゆる指導法、基本ではなくて活用のほうが弱いという部分について分析が出てくるのかなと思います。メンバーから見ても大学教官、指導主事、教員で構成するということになっておりますから。でも、この結果を見れば、先ほど言ったように、いわゆる家庭の状況なり、あるいは地域の状況なり、そういうものがやっぱり学力に影響を及ぼしているという結果が出ておりますので、そういう点について石川県としてはどう分析していくのか、どういうふうに支援をしていくのか、どういう方針を出していくのかというところは、この改善委員会ではちょっとできないのではないかと思いますが、そこら辺の分析と今後の支援のあり方についてはどういうふうにしてやっていくのでしょうか。
◎浅田秀雄 学校指導課長 学校改善の支援プランというのは、ある意味では県を包括するような指導事例ということになりますので、もっときめ細かな各学校への対応ということについては、指導主事訪問等を通してきめ細かな指導ということに各学校の状況を把握しながら当たっていきたいと考えております。
◆盛本芳久 委員 ほかの教育全般にかかわる県のさまざまな行政の分野にかかわってくる部分も当然あると思うので、その辺の教育委員会としての考え方、提言みたいなものをしていくことも必要だろうと思います。
そして、今までやってこられた少人数授業とか、ティームティーチングとか、あるいは習熟度別の授業とか、いろんなことをやってきたわけですけれども、そのことが学力というもののいいほうに働いたのか、あるいはさして効果はなかったのか、あるいは逆効果だったのか、そんなことも率直に分析をしてほしいと思うわけです。
いろいろな結果をもとに分析をすると、今までやってきたことは間違いなかった、よかったということで、基本的にそういうスタンスでいくようなことがあると思うのですが、今、中教審でもいろんなことが見直されていますけれども、この点はやったけれども、余りうまくいかなかったというようなことがもしあれば、そこは率直に方針を転換していくこともあっていいのではないかと思うので、そういう部分にも突っ込んだ分析をぜひしてほしいと思うのですが、どうでしょうか。
◎浅田秀雄 学校指導課長 私どもも全国的に見れば本県の状況はよかったというふうに考えておりますけれども、そのことで喜び勇んでいるというわけではなくて、本県の持つ課題は何かということをしっかりと把握分析した上で、各学校に対して指導をしていきたいと考えております。
◆盛本芳久 委員 あと2点ほどお願いしたいのですけれども、私がこれまでこの学力調査で心配しているのは、この先、市や町でいろんなことを公表していくとか、していかないとか、どんなことを公表しようとか、もうきょうの昼のテレビでもやっておりましたけれども、そんな動きが市や町で進んでいるのですが、どうしてもやはり全国平均よりよかったとか、悪かったとか、県よりもよかったとか悪かったとか、あるいは隣の町とどうだったとかという序列、ランキングが非常に興味があるところですし、そんな方向へ行きそうなので、県教委としては、もちろん市や町できちんと分析をしてやっていく、公表すべきところはして結構だと思いますけれども、序列とかランキングとか、そういうことだけはやるべきでないということを最低限県として市や町の教育委員会に言ってもいいのではないかと思うのですが、それはどうでしょうか。
◎中西吉明 教育長 この公表をどこまでという話ですが、18年6月20日付で文科省の事務次官のほうから通知が出ておりまして、各市や町の教育委員会がそれぞれの学校の名前を明らかにして公表するということについては、今ほどお話がありました学校の序列化あるいは過度の競争につながるおそれがあるということで、個々の学校名を明らかにした公表は行わないという通知が出ておりますので、既にこれまでも市や町の教育委員会に対してはこのような個々の学校名を明らかにしたものについての公表は控えるようにという指導はしているところです。
◆盛本芳久 委員 それでいいと思うのですが、非常に危うい感じがしておりますので、確認させていただいたのですけれども。
このテストは、そもそもOECDのPISAが日本の順位が落ちたということから始まって、極端に言えばそのための模擬テストを国でやらなければいけないというような、これは私の偏った解釈かもしれませんけれども、そういう感覚だと思います。そして、全国の学力テストのパーセント、正答率を上げるために県や市や町でそのまた模擬テストをしていこうと、そうすると今度は学校が、それに向けての予想問題とか、そういうことをやる、あるいは夏休みの課題にこれと非常に似通った類題的な問題集がもう出版されているので、そういうものを宿題にしていくとか、そういうふうにどんどんどんどん模擬テストが下へおりていくという状況に実はなっているのではないかと心配しているのです。
それで、やはり各校で、いろんなテストをすることで勉強していくというやり方もちろんありますけれども、そこが一辺倒にならないように、現場教員もばかではないと思いますが、非常に偏っていく指導の仕方、勉強の仕方にならないよう、現場のほうへぜひ創意工夫を生かした授業というものが学力を高めるということを言ってほしいと思っております。
それともう一つ、このテストには77億円が使われたと新聞に載っておりますけれども、大変な金額でありまして、これの100分の1を石川県にくれるのなら、教員を十数人、10人か20人ふやせるのではないかと思うのですが、こんなことを毎年やって、私は大変無駄だと思います。抽出でもいいわけですし、何年に一回というのでもいいわけですし、そんなようなことを国に求めていくべきでないかと思うのですが、その2点をお聞きして終わりたいと思います。
◎中西吉明 教育長 この全国学力テストといいますのは、先ほども申しましたが、全国的な義務教育の機会均等と水準向上のため、児童生徒の学力・学習状況を把握し、分析し、教育の結果を検証し、改善を図るという目的でなされるわけですので、各学校においてもこの目的に沿ったもので学校運営がなされるものと思っております。
それから、またこの調査で大事なことは、一喜一憂するんではなくて、その結果から明らかになった課題をいかにして改善していくかということでもありますので、そのために必要であるという御判断が国のほうであるということになれば、今後、この形態が続いていくのかなというふうに思っております。
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